為替市場について
顧客相場
一般的に小口外貨や、トラベラーズチェックなどの売買に適用される為替レートが顧客相場です。顧客相場は午前10時頃の為替レートを中値として各銀行が取り決めています。例えば、個人にとって最も関わりのあるTTSやTTBなどもこの中値が基準になっています。
TTSは、銀行が顧客に対して対円で外貨を売るレートで、TTBは銀行が顧客から対円で外貨を買うレートのことです。仮にその日のドル・円相場の中値が1ドル=130円としたとき、TTSは130円プラス1円の131円、TTBは130円マイナス1円に通常設定されています。
この1円の差は、銀行の手数料と考えてもらっていいでしょう。銀行は為替市場では通常100万ドルや1000万ドルなど大きな単位で取引していますが、効率や手間の問題もあり、顧客の小口取引までをその都度、為替市場で取引することはしません。
ですから小口とはいえ、銀行はそうした窓口で受ける為替取引についても一定の時間リスクをとっていることを考えれば、その程度の手数料はやむを得ないともいえます。
ただ、今後ビッグバンという自由化のなかで、手数料が引き下げられる可能性は高いかもしれません。仮に市場の相場が中値から1円以上変動した場合、対顧客相場は市場連動性に移行し、実際の相場にもとづいて値決めされます。
こうした対顧客相場も大口化してくると、その時点の実勢レートに基づいて取引されるのが一般的です。また、ドル・円相場では、ほぼ横並びの対顧客相場もそれ以外の通貨の対顧客相場は銀行によって違う場合もあります。