ドル以外の外貨に投資
ドル・円以外の組合せ
日本に居住している個人が、これから外貨建て金融商品に投資する場合、通常は円を売り、外貨を買って、その外貨で外貨建て金融商品を購入することになります。そして投資を始める際に、円高・外貨安、逆に投資を終了するときは開始時点と比べて、円高・外貨高であれば、為替の面では成功したことになります。
結果的にはこれで結構なのですが、ドル・円以外の組合せ、例えばマルク・円とかポンド・円などは、ドル・円相場とドル・マルク相場、またドル・円相場とドル・ポンド相場の組み合わせにより組成されているため、場合によっては思わぬ為替差損が発生する可能性があります。
クロスレート
そのため、円からドル以外の外貨建て金融商品に投資する場合は、次のことに気を付けてください。ドルを介在させない通貨ペアのレートをクロスレートと呼んでいますが、ドル・円以外の組合せの計算式は、以下のようになります。
□マルク・円
1ドル=130円、1ドル=1.80マルクとすると、130円÷1.80=72円22銭、すなわち1マルク=72円22銭となります。
□ポンド・円
ポンドが通常外国通貨建てで表示されますので、計算方法がマルク・円とは違います。1ドル=130円、1ポンド=1.65ドルとすると、130円×1.65=214円50銭、すなわち1ポンド=214円50銭となります。
このクロスレートの計算方法が分かっていれば、仮に円とX通貨のクロスレートが表示されていなくても、ドル・円とドル・X通貨のレートさえ分かっていれば、X通貨・円のレートが計算できます。
また、ドル以外の外貨建て金融商品に投資する場合は、ドル・円とドル・X通貨の2つの通貨ペアの動向を追う必要があります。ドル・円相場よりも、場合によってはドル・欧州通貨の値動きのほうが速くなることもあり、値幅も大きく振れることがあります。
結果として、当然円クロスも大きく振らされるということも理解しておきましょう。ドル・円相場が安定しているからと油断していると、知らぬ間に円クロスの関係が悪化してしまうこともあるので、この点には注意する必要があります。