ドル・円相場の過去の特徴
プラザ合意以降のドル
理屈(ロジック)だけで証明しにくいのは、株式相場も為替相場も一緒です。ですが、それなりのロジックがなければ長時間にわたって利益を得ることはできません。
そのロジックが過去の相場検証をもとにしたものか、ファンダメンタルズなどに固執したものかは別として、一流の投資家であれば何らかのロジックを持っています。
ここではロジックとは異なるドル・円相場の習性について触れていきます。もちろん、この習性だけでドルを売り買いするのは危険ですが、仮に自己のロジックとこの習性がうまく合えば、相場見通しにも自信がつきますし、噛み合わなくても、そのロジックをもう一度再考するきっかけとなります。
1985年のプラザ合意の直前に当たる84年に、日本では実需原則が撤廃され、経済的裏づけの無い為替のやり取りができるようになり、日本の事業法人なども本格的にディーリングを始め、東京市場が大きく成長しました。
それ以前に関しては、マザーマーケットでのドル・円の為替取引が外違法によって制限されているため、ここでは割愛します。
プラザ合意直前の相場は1ドル=240円でした。合意後ドルは下がり続け、88年1月に120円をつけたあと、90年には160円まで反発しました。そのあとドルは再び下落し、95年に80円にまでなりました。
すなわちプラザ合意以降のドルは240円から半値分の120円に下落し、下落幅の3分の1にあたる40円分戻し160円に反発したのです。それからは、その戻し幅の倍の80円分下落し、対アメリカ・ドルの最安値となる80円をつけました。値幅だけに限れば、結果的にテクニカル面で分かりやすい相場だったと言えます。