重視される経済指標(3)
連邦準備銀行の報告書・議事録
アメリカの実態経済や経済動向を把握するために、経済分析までこなせればそれに越したことはないのですが、そういった難しいことはそうそうできません。ではどうするかですが、そうした難しいことを行わずにそれなりに把握できる方法があります。
それは「連邦準備銀行」(略して連銀、FRBまたはFED)の報告書や議事録などを利用し、彼らの政策の変化を観察することです。主な報告書や議事録は、大手金融機関に頼めば入手できます。
閲覧に対して「入手できません」とか「知りません」と答える海外投資関係の資料が入手できないようなら海外投資のパートナーとして失格と言えます。資料は英文なので、各金融機関の調査部の和文要約があれば、そのほうが便利です。以下は主な報告書や議事録です。
●ベージュブック(地区連銀報告書)
年8回、次回FOMCの会議が開催される約2週間後にFRBが発行する。FOMCの会議に提出する資料。内容は地区連銀代表が各地域の景気動向をまとめたもの。
●FOMC議事録
年8回開催されるFOMC会議の議事録で、次回FOMC会議の2日後にFRBが発行する。会議が開かれた週の木曜日にひとつ前の会議の議事録が公開される。議事録でどのような議論が行われ、政策決定が行われたのかを示すもの。文脈からFRB内での政策スタンスの変化が読み取れる点で重要。
●ハンフリー・ホーキンズ報告
完全雇用均衡成長法に基づき、毎年2月20日までにその年の金融政策の運営方針を上下両院の銀行委員会に報告し、7月20日までに修正報告を提出することをFRBのその年の金融政策及び経済見通しが把握できる。