重視される経済指標
アメリカの指標
その時代時代で重視される経済指標に違いはありますが、過去10年間変わらず重視されているのは、アメリカの雇用系統で、その次がアメリカの貿易収支になります。
ただ、後者はアメリカの貿易赤字が極限状態に達し、85年のプラザ合意が成立したころには世界中の注目の的でしたが、近年は重要度が薄らいでいます。では他の国の指標はどうでしょうか。
当然のことながら、円やマルクなどの相場動向を見るには、日本やドイツの経済指標にも注目しないといけないのですが、それほど重視されていません。アメリカの指標が注目されるのは、米ドルが世界の基軸通貨であることと、アメリカの世界への影響度の強さによります。
アメリカの雇用統計
アメリカの雇用統計は通常、前月の内容が翌月の第一金曜日の現地時間の朝8時半に発表されます。この指標の発表に際しては、世界中の為替市場の関係者ばかりでなく、他の金融市場の関係者も時差に関係なく注目します。
なぜなら雇用状況は、総体的なアメリカの実態経済全体を表す代表的な指標だからです。結果次第では、株式市場や米国債市場、そして米ドル相場に大きな影響を与えます。
発表されるのは、失業率と非農業従事者数ですが、後者がより重要視されます。その理由は、製造業部門の雇用動向が景気動向をそのまま反映しているからです。また、この数字は金利動向に影響を与えることが多いので、株・債券・為替全てに関連します。