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為替相場の特徴を読む(3)


政治と為替


 政治的要因が相場の流れを形成する場合があります。例えば、ある国でファンダメンタルズが悪くて景気回復のメドが立たなければ、その国の政権への信用が失墜します。当然のことながら、そんな場合は政権交代を要請する声が国内外で高まり、同国が政治的な混迷に陥るのが普通です。

 結果として、同国の通貨価値も下落することになります。そして選挙を経て新政権が樹立され、同国のファンダメンタルズ回復への信頼できる政策が打ち出されるまで、通貨の不安定な状況が続きます。

 また、2国間の政治的思惑が働くことによって相場が動く場合もあります。例えば、近年の日米間では様々な政治的思惑が働いていると言えます。日本は景気の混迷から、まだ抜け出ることができていません。

 超低金利を持続しながらも、内需拡大は進まず、輸出に頼ってしまうので、やや円安傾向を維持したいというのが日本政府の本音です。

 一方、アメリカとしては対日貿易赤字が膨らんでいる事から、本来はあまりドル高・円安が続きすぎるのは良くないのです。ですが、アメリカ経済はひとまず安定しており、対日戦略だけのために、ドル高傾向にあえて歯止めをかける必要はありません。

 この日米の政治的な利害関係が、97年、98年と続いたドル高・円安傾向の背景にあります。政治情勢の変化は日々の要人発言にも気をつける必要がありますが、常に各国の政治・経済の情勢を気にかけていれば、それなりに大きな変化に対応できると思われます。

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