為替相場の特徴を読む(2)
ファンダメンタルズ
為替相場ではファンダメンタルズという経済の基礎的条件を意味する言葉がよく用いられます。基礎的条件とは、物価・経済成長・国際収支などを指します。一国のファンダメンタルズが悪く、その国の通貨が売られる場合、ファンダメンタルズを建て直すために時間を要することから、中長期的に一方的な相場、例えば円安が形成されます。
ただ、ファンダメンタルズを建て直す政策や姿勢が評価されれば、足下のファンダメンタルズが悪くても、先安感が持続しなくなります。
日本のように景気対策が国内外で評価されず、なおかつ実態経済の悪さが持続すれば当然、円に対する評価は上がりません。仮に、大型減税など即効性のある対策が早期に打ち出されていれば、円への評価は大きく変化したかもしれません。
絶対的需給と総体的需給
需給は「絶対的需給」と「総体的需給」に分けられます。絶対的需給とは、輸出入業者など実需をベースにした外貨の需給、すなわち外貨の売買がなされた後で、その反対取引が行われない需給を意味します。
そして、総体的需給とは、この絶対的需給とその他の需給と考えていいでしょう。その他の需給とは、一時的に売り買いがされても後で反対取引が行われる為替の需要と供給のことです。
絶対的需給は、反対取引が基本的に発生しない為替売買なので、長期相場の構造的な流れを知るためにチェックしておくことが必要です。
また、海外投資が活発に行われる資本市場の流れを考えた場合、長期的な相場の流れを決定する可能性があるため注意が必要です。そして、短期的に反対取引を行う銀行などの投機的な為替取引も、実需や資本の動きに追随する動きをするので気をつけましょう。