為替市場について(2)
ロンドン市場
ロンドン市場の取引量は、他の2大市場であるニューヨーク市場や東京市場よりも多く、世界最大規模になります。ロンドン市場は、時差の関係から東京市場の関係者も参加可能な時間帯で、なおかつ後半はニューヨーク市場とも同時進行していることもそうした市場の規模を作り上げているのです。
また周辺のチューリッヒ市場やフランクフルト市場などもほぼ同時間帯で進行していることも市場の厚みに一役買っています。さらにロンドン市場は歴史的に早くから国際的な金融の中心地であったこともその要因となっています。
欧州通貨統合の第一段階ではイギリスは参加しませんが、仮にその後イギリスが参加すれば、英ポンドもユーロという欧州単一通貨になります。近年ドイツ・マルクなどが通貨統合を控えて投機的な思惑にさらされたように、今後英ポンドもそのような状況になる可能性もあります。
ニューヨーク市場
ニューヨーク市場はロンドン市場に次ぐ規模ですが、朝方はロンドン市場と同時に進行していることから、その時間帯の市場の取引は一般的に活発と言えるでしょう。特に雇用統計などの重要経済指標が発表される現地時間の朝8時半は世界中に注目され、結果次第では、発表直後に東京市場からも多くの取引が持ち込まれます。
また金利が材料視される相場では、昼前の連邦準備銀行(FRB)の金融オペレーション発表も注目されます。午後になると欧州市場の参加者が一日の業務を終了しているので、市場は薄商いになるのが普通です。
ただ、午後の相場では市場が薄商いになる分だけIMMの動きや、投機的動きに注意する必要があります。特に金曜日の午後の相場は大きく荒れるケースがあります。
IMMとはシカゴにある金融のフューチャー取引市場で、為替の先物取引は現物の為替市場に大きな影響を与えることがあるので、IMMの動向に注目している市場関係者もたくさんいます。