外債の基本・リスク(2)
発行体リスク
債券を購入するということは、発行体に資金を貸し付けることに他なりません。そのため、この発行体が元本や利息を支払う能力があるかどうかが問題となります。
この信用に関するリスクが、発行体の信用リスクと呼ばれるもので、債務不履行(デフォルト)リスクともいいます。発行体の信用リスクも外債だから生じるというわけではありません。
ですが国内企業と比較すると、外国の政府や外国の企業に対する情報はどうしても少なく、その安全度、信用度も分かりづらいものです。
近年では国内の企業だからといって安心できなくなっているのが現状なので、発行体の情報収集については、やはり外国の発行体のほうが困難で、それだけ注意が必要です。では、こういう発行体の信用度はどのように調べたらいいのでしょうか。
これについては、ムーディーズやスタンダード&プアーズなどの格付け専門機関の格付けが利用されています。この格付けは不変的なものではなく、必要に応じて変更されます。そして、その格付けは一般企業の発行する債券ばかりではなく、国債にもなされています。
近年ではメキシコ危機や東南アジアの危機など国家的危機が多発している状況に鑑みれば、国が発行体であったとしても、安心して国債にも投資できません。
通常、リスクの高い国の債券の利率は高く魅力的ですが、それだけを理由に投資対象を考えるのはやめておいたほうがいいでしょう。また、実際、そうした国の通貨が暴落する可能性は高いとも言えます。
一般的に、格付けが高くなればなるほど信用度が高く、債券の利率も低くなり、逆に格付けが低くなればなるほど利率が高くなると心得ておきましょう。